似ているようで違う「裏毛」と「裏起毛」の違いを押さえよう
2022年11月16日
スウェット・パーカー
秋から冬のシーズンを快適に。そしてオシャレに過ごす上で欠かせないのがスウェットですが 生地によって暖かさや着心地はまったく異なっています。
一般的なトレーナーやパーカーは裏表の2層構造のスウェット生地になっています。
その生地の裏側部分には裏毛と裏起毛の2種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
【目次】
■裏毛と裏起毛って?
そもそも、生地の裏側部分には裏毛と裏起毛の2種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
●裏毛(裏パイル)の意味
裏毛は裏パイルとも呼ばれており、その名の通り、裏地をパイル状に編み込んだもの。
いわゆるタオル生地のようになっています。
このループによって保温性や保湿性を高めています。また、タオルのような生地となっていることから、想像できるかもしれませんが、吸水性にも優れているという点も魅力です。
●裏起毛の意味
裏毛の編みを起こしたものが裏起毛と呼ばれています。単純に生地の厚みが増しますので、さらに生地の中に空気が多く含まれますので保温性が一気に高まります。また、裏毛よりも感触が柔らかく、ふんわりとした着心地も特徴のひとつ。
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■裏毛と裏起毛の使い分け
同じパーカーでも裏毛と裏起毛では、着心地も機能性も大きく異なっていますのでシーンによって使い分けるようすると、快適に過ごすことができるでしょう。
●裏毛がおすすめなシーン
裏毛は厚みもそれほどなく、吸水性に優れていることからスポーツに適しています。そのため、スポーツウェアなどには裏毛生地が使われているケースが多いのです。
特に 汗をかきやすい キッズ用のトレーナーやパーカー類には、こちらの裏毛素材が主流です。
同じ理由からパジャマやルームウエアとしてもぴったりです。
また、ゴワつきにくいので重ね着にもおすすめです。
●裏起毛がおすすめなシーン
保湿性・保温性ともに高いことから特に寒い時期の防寒対策にぴったりです。
■お手入れ方法の違い
一見 見た目が同じように見えるスウェット類でも裏毛と裏起毛ではお手入れの方法も異なります。特に洗濯時に注意しなければなりません。また、新品の裏起毛素材は起毛した部分がインナーに付着しやるく、特に赤やビビットな色目のカラーに、白などのインナーの組み合わせの場合注意が必要。一旦 洗濯をしてから 着用するのがベストです。
●洗濯時に気をつけること
裏毛のものはそれほど厚みがありませんので、特別気を遣う必要はありませんが、裏起毛の場合、厚みがかなりありますので裏返さずにネットにいれて洗濯するようにしましょう。濃い色めの裏起毛が洗濯時に別の衣類に付着する場合がございますので、洗濯の際は濃い色と白や淡色のものとわけて洗いましょう。
●干すときの注意点
干す際にも、裏起毛は生地が厚く冬場は特に乾きにくいことから、途中で裏返し全体がしっかりと乾くように工夫しましょう。
裏毛のものに関しては、吸水性は高いものの厚みはそれほどありませんので、比較的早く乾きます。
■裏毛・裏起毛?どちらを選ぶ?
見た目は同じに見えても 選ぶアイテムによって 裏地の肌触りが異なる スウェット素材。
春・夏・秋、初夏から初冬と さらに 冷房の効いたところの羽織物として 真夏も重宝し 比較的年中着回せるのが 裏毛(裏パイル)素材。
また、寒い冬のシーズンはあたたかい裏起毛素材が主流となります。季節、用途によって 使い分けましょう。